神社参拝:金刀比羅宮と奥二社
今回から神社関連については、単に写真を載せるだけでなく、分かる範囲で解説していきたいと思います。
今回は大学の時にちょこっと勉強した金刀比羅宮です。伊勢の「御陰参」熊野の「熊野詣」とならんで江戸時代から庶民に親しまれてきた神社です。もっとも、江戸期にはどちらかというと仏教的な勢力の方が強かったようですが。主祭神は琴平大権現、大物主神で、一般には海上交通の神とされています。(ただし、御本殿からは海はそれほど見えません。「海から見たときに目印になる」という説が有力)また、「どんな願いも聞き届けてくれる神」として一般庶民にも絶大な人気を誇ります。都内の方にとっても虎ノ門金刀比羅宮として親しみのある神社だと思います。
このように人気の高い神社の一つですが、御本殿や奥社に至る長い長い石段でも知られており、参拝を躊躇する方もいらっしゃるかもしれません。御本殿までは700段以上、そこから一番上の奥社(厳魂社)までさらに500段、合計1300段にもなります。私が登ったときは往復で3時間ほどでした。
御本殿
おそらく多くの方はここまでしか登らないのでは、と思います。本殿左手が開けており、讃岐平野が見渡せます。(御本殿は正面からの撮影が禁止されています。この写真は御本殿内部が写らないよう配慮して撮影したものです)
白峰
崇徳天皇を祀ります。奥二社の一。
奥社(厳魂社)
人が途切れることはないですが、御本殿と比べるとかなりまばらで、ゆっくりすることができます。下界と比べると風が通りとてもさわやか。ここまでゆっくり歩いて2時間くらいでしょうか。
奥社より讃岐平野。左手にうっすら見えるのが西瀬戸大橋です。
五人百姓
祭礼の準備等奉仕と引き替えに、独占的に境内で商売を認められた五家。(写真はうち三家)現在となってはその特権はやや形式化していますが、いずれも江戸から続く家系です。
マルキン醤油
小豆島のマルキン醤油奉納缶。資料館にもあるとおり、「マルキン」とは金比羅のことです。
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改定:2012/08/23 1:06 誤字訂正